年金に関してはこちらも日本と同じようなもので、日本より多少は多くもらえるとは言ってもそれで老後を悠々自適に過ごせると言う訳にはいかないだろう。
この前も書いたが、66歳満期にもらえる年金は今回のCOLAを入れても一人平均で1,827ドルだ。確かに日本円(130円換算)にすれば23万7510円程になり多いように思える。
日本では一人で20万円を超える年金をもらうのはかなりハードルが高い様だから。
しかし今の物価等を考えればそんなに余裕のある生活は出来ない。それに賃貸にでも住んでいれば尚更だろう。勿論持ち家だってそれなりにかかる費用はある。(修理費やコミュニテーィ費に不動産税等)
最悪なのはリタイアしてもまだ家のローンを抱えているケースだ。その最悪ケースの参考が私なので言う事はない。
夫婦で年金をもらえていればかなり助かる。これも前回に紹介したが、66歳満期の夫婦世帯でCOLAで平均が2,971ドルとなる。つまり日本円で約38万6230円だ。これならかなり余裕が出て来る様に見える。
しかし実際はそうでもない。こっちでは日本の様な交通機関がそんなに発展していない。特に田舎ではそうだ。だからみんな自家用車がいる。働くにも学校に行くにも。
家族で2台3台はざらだ。と言う事は車の保険やガソリン代や車のメンテに金がかかる。これが馬鹿にならない。
そして生活費にしても光熱水費に電話(携帯)にインターネットは必需品だ。これが結構高い。
例えば我が家の場合でも、電気、ガス、水道、電話(携帯)、インターネットは必需品だ。それに加えて個人の医療保険に車の保険、これらの基本経費だけで月に2,000ドル(約26万円)近くは吹っ飛ぶ。
更に昨今の値上がりで食費や諸経費を考えればそんなに残らない。まして私達には家のローンと車のローンがある。これで楽な生活などが送れるはずがない。
ただそれでもどれだけ出費を抑えるかによって生活スタイルも多少は変わってくるだろうがこちらでは日本の様なきつい節約をする者は少ないだろう。クレジットでバンバン使っている。
それにこれはあくまで平均であって、当然それよりも年金の低い人達もいる。むしろそちらの方が多いかも知れない。
逆に遥かに高い最高額に近い年金をもらってる人達は恐らくは富裕層の一部に入り、何も年金に頼らなくても生活して行けるのではないだろうか。ただ我々一般庶民は別だ。
日本での詳しい数字は面倒なので出さないが(必要なら総務省や金融広告中央委員会の統計等を参考にしていただきたい)大雑把に言って、毎月生活するのに必要な消費支出は平均で約23万円程と非消費税が約3万円程掛かると言われている。
となると平均的な元会社員と専業主婦の夫婦の年金額の平均月額で21万円程受け取れたとしても当然赤字だ。
つまりこのデータでは生活して行けないと言う事になる。だから当然預貯金を崩してそれに充てる事になる。
勿論これはモデルケースであって皆が皆、これに当てはまる訳ではないが参考にはなるだろう。
ではそれだけの預貯金があるのかと言う事だ。65歳で定年して仮に95歳まで生きるとしたらまだ30年ある。その30年を繋ぎとめる預貯金をみんなは蓄えているのかと言う事だ。
上のデータ-で大雑把に月5万円の赤字が出るとしたら1年で60万円の赤字だ。これが30年になると少なくとも1,800万円が必要になってくる。(やはり2,000万円か)
それだけあれば何とかギリではやっていけるだろうが決して楽ではないだろう。その間に予想外の出費があれば当然生活は破綻する。
まぁ30年もあればどっちかが先に死ぬだろう。死ななくても病気になったり介護が必要になったりと色々と経費のかかる事も出て来るだろう。
2021年の総務省のデーターでは無職の65歳以上の夫婦の貯蓄額の平均は2,450万円だと言う。すばらしい。
しかしながらこれはあくまで一部の金持ちが引き上げている平均値であって、2021年の金融広報中央員会のデーターの中央値によると60代世帯で810万円、70代世帯で1000万円だと言う。
あれから2年経ったとは言え今のご時世、減る事はあっても増える事はないだろう。
これでは流石にきついだろう。
だからそんな時の準備があるのかと言う事になる。今だけ良くても先行きの見通しが立たなければどうにもならない。だからこそ老後の為の貯蓄と試算が必要になる。
勿論中には努力して生活費を切り詰めてやっている人達もいるだろう。出来ればそう言う人達を見習って無駄な出費をしない様にしたいものだ。
今回はこんな写真にしてみた。

ではまた。
ごきげんよう。
